コンフェクショナリー・コオロギ

プロタニカ社
メインパートナー(タイ)

プロタニカ社

タイ全土に契約農家を持ち、コオロギビジネスを拡大しているプロタニカ社。「無駄のない製造」「最高水準の食品安全を実現」をミッションとし、新しいコオロギ製品を生み出し続けている。今回はプロタニカ社のCEO、ルンティップ マラシティウォンさんに今後の展望や、MNHと実現したい未来について聞いてみました。

プロタニカ社

どのような経緯でコオロギビジネスをスタート させたのですか?

私には元々「正しいことをするんだ」という強い情熱がありまして。多くの人が地球環境を無視してきた、そして破滅的な災害に直面している。この現実に対して「私にとっての正しいこと」がしたいと思ったんです。

食品認証審査員としての過去の経験と、タイ特有のビジネスを掛け合わせ、食品製造で何かできるのではと模索し続けました。食品製造に関わるビジネスをリサーチする中で、食料安全保障に関する記事を見つけました。私たちは近い将来、食糧危機に陥る。特にタンパク質不足が深刻になる。その解決策の1つに昆虫食があるとも書かれていました。
そこでタイに多く存在するコオロギ農場に目をつけたのです。タイの国中にあるコオロギ農場を調べ、サンプルを取り寄せていきました。さまざまな実験をした結果、コオロギパウダーは最も栄養価が高く、サステイナブルな方法で生産ができると確信したのです。
コオロギパウダーは私たちの食糧危機を救うだけでなく、ヘルシーで地球にも優しい。さらに育てやすいという特徴があるので、農家の新たなビジネスとして人々の暮らしを支えてくれるだろう。そう思い、地元のベンチャーキャピタルと協力して、コオロギパウダーのビジネスをスタートさせました。

プロタニカ社

安全管理の基準をとても厳しく設定している印象をうけました。 食品認証審査員としての経験が活かされているのですね。

そのとおりです。私たちは最高レベルの食品安全基準を順守して、コオロギの製造を続けています。たとえばコオロギを管理しているすべての部屋にカメラを設置して、鳴き声から、食事の様子すべてを記録。どんな小さな変化も見逃さないよう、注意深く監視することで味の品質を維持しています。それ以外に、微生物が発生しないための温度調整は当然徹底しています。
結果的に2020年には、SGSによるGMPとHACCPの認証を受ける製造工場となりました。
私たちの農場だけでなく、契約農家でもEU規格のテストを毎月実施しています。EUの規格にあわせるのは、世界最高レベルの食品安全基準と言われているためです。
GMP認定を受けることはもちろんですが、それ以外に契約農家には独自のテストも実施していただいてます。。私たちにとって大きなコストになりますが、高い品質を維持するため、契約農家への教育は欠かせません。
ただし、農家さんは現場のエキスパートですから学ばせてもらうこともあります。契約農家との情報交換をすることが、さらなる品質改善に繋がっています。

世界各国の企業とパートナー契約をしていると伺いました。 どのような企業と契約を結んでいるのでしょうか?

現在はアメリカやEU諸国の企業と契約を結び、コオロギパウダーを輸出しています。先日もパリの展示会に出店し、多くの企業からお問い合わせをいただきました。お声がけいただいた企業の中から、パートナー契約を結ぶ相手はしっかりと選定しています。
同じ方向を見据えて、ずっと一緒に歩んでいける企業と手を組みたいんです。
「持続可能な環境下のもと、人々の健康をサポートする」という想いでプロタニカは商品開発をしてきました。エコフレンドリーではない企業や、利益重視な企業とはパートナー契約をすることは難しいでしょう。

MNHと契約しようと思った決め手はどんなとこ ろでしたか?

マーケットを拡大する際、日本でコオロギビジネスに取り組んでいる企業を1つ1つリサーチしていましたね。その中で同じ価値観を持っている企業を選定していきました。MNHの「みんなでHappyに」というコンセプトに共感したのが、最初にコンタクトをとったきっかけです。
そのあとMNHとの契約にいたった決め手は2つあります。1つはまず、MNHが販売するコオロギスナックの味がとても美味しかった!味の質にこだわるプロタニカにとって、美味しさは重要なポイントですからね。
2つ目は小澤さんの誠実さや真剣さです。小澤さんと話すほどに「本気でコオロギで未来を変えたい、みんなが幸せになるセカイを作りたい」という想いが伝わってきました。
プロタニカとMNHは同じミッションの元、みんながHappyになる世界を創っていける。そう確信して、パートナー契約を結びました。

プロタニカ社

共感していただけて嬉しいです!パートナーと して今後MNHに期待することはありますか?

これからも情報共有をしてもらえると嬉しいですね。私はまだ日本のマーケットについて学ぶことが多いです。なのでMNHをとおして日本のコオロギ事情への理解を深めたいと思っています。
結果としてお互いWin-Winの関係になれたらいいですよね。プロタニカの商品は日本で、MNHの商品はタイで販売されることを楽しみにしています。
ぜひ長期的なビジネスパートナーとして、一緒にコオロギビジネスを盛り上げていきたいです。

プロタニカ社

最後に今後の展望をお聞かせください。

コオロギパウダーを広めていくことはもちろんですが、ゴミゼロ運動にコミットしていきます。具体例として、2つの製品開発をスタートさせています。

1つはコオロギ肥料です。コオロギの糞を活用して、植林をするテストに成功しました。実はコオロギの糞には、植物の成長を促進させる成分が多く含まれているのです。そこに注目し、肥料を作ってタイのホーム&ガーデンフェアで販売したところ、すべて完売となりました。コオロギ肥料が成功すれば、廃棄するはずの材料で、地球にも人体にも優しい肥料として生まれ変わるのです。

2つめはコオロギから抽出されるオイルです。これまで捨てられてきたオイルを再利用して、現在製品開発中なので、楽しみにしていてください。
私たちはこれらの製品を通して「コオロギは食べ物としてのスーパーフードというだけではなく、環境にもいい影響を与える」ことをPRしたいです。
ぜひMNHと一緒にコオロギの素晴らしさを世界中に伝えていきたいですね。

\本日はありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします。/

プロタニカ製の商品が使われている私たちの商品