コンフェクショナリー・コオロギ

株式会社ティ・アイ・エス

株式会社ティ・アイ・エス

ロッカーシステムの企画・立案を行うティ・アイ・エスは、MNHが最初にOEMを行った企業です。コインロッカーという食品と関わりがなさそうな会社と、なぜOEMをすることになったのか。ティ・アイ・エスの近藤俊一さんに聞きました。

株式会社ティ・アイ・エス

昆虫食の自動販売機!?

ティ・アイ・エスはコインロッカーの設置・管理などをメイン事業に、街のデッドスペースの利活用も行っています。浅草の地下商店街や上野のアメ横の空いた場所の活用を考え、昆虫食に早くから目をつけ、昆虫食自販機の設置を始めました。

OEM、はじめの一歩

2019年の秋、ティ・アイ・エス側からOEMの提案がありました。MNHは当時、OEMは「ライバル品を作ること」と考えており、自社ブランドを守り成長していくためにも、他社と手を組むことにやや消極的でした。
しかし、せっかくお話をいただいたのでやってみようか、と舵を切ったのです。

近藤さんは「私たちは昆虫食については右も左もわからず、まったく畑違いの人間でした。そんな中で色々と業界のことも教えていただき、今ではこうして様々な昆虫食商品を扱えるようになりました」と振り返ります。

そうしてできたのが『スーパーコオロギおつまみ(キャラメル味)』です。近藤さんは「他と同じことをしても仕方ないし、パンチがあってもいいだろう」とキャラメル味を提案。おつまみ系の商品は、しょっぱい味付けがほとんどだったため、MNHでも大胆な味の提案に驚く声も…。ですが、出してみれば〝虫×甘い味〟は購買者の興味をひきました。

株式会社ティ・アイ・エス

コオロギのお菓子も自販機もコミュニケーションを生み出す

現在、昆虫食自販機は東京から神奈川、静岡と広がり10か所に設置。特に上野のアメ横では場所柄、海外からの観光客も多く、お土産として購入されています。
昆虫食自販機は当初からメディアやSNSで注目を集めており、設置についての問い合わせはかなりの数になっているそうです。その一方で、近藤さんが現場に足を運び、ときには飛び込み営業を行って担当者へ何度も手紙を送ってアタックするなど、「ここだ!」と決めた場所に自販機を置きたいという熱意が伝わります。

「今はネットで何でも買えますが、街を歩いているときに昆虫食自販機に出会えば、その場で手に入る。私たちの商品は、誰かに話したくなるようなコミュニケーションのきっかけになると思っています」という近藤さんの思いは、『コミュニケーションを大切にするお菓子を作る』というMNHのモットーと重なります。

今後については、「アメ横に昆虫食品のイートインやテイクアウトができるお店をオープンする予定です。ぜひ、MNHさんの商品も置かせてください! 私たちは昆虫食を買いやすい場所に置いて、まずは体験してもらえるきっかけを作っていきたいです」と、新たな昆虫食コミュニケーションのチャレンジに情熱を注いでいます。

株式会社ティ・アイ・エスのOEM

Super コオロギ 上野限定 キャラメル味

Super コオロギ 上野限定 キャラメル味